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小川洋子「博士の愛した数式」
基本的に単行本は嫌いなので、「文庫本が出たら買おう」と思い、図書館で予約して読んだ。 でも、数ページ読んで後悔した。 「あー、待ってないで買えば良かった!」と。数ページで分かるぐらい、久々に出会えた、 ...
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小川洋子「薬指の標本」「冷めない紅茶」「完璧な病室」
小川洋子さんの作品を年末から一月初めにかけて3冊読み直した。 「薬指の標本」「冷めない紅茶」「完璧な病室」初期の頃の作品。 きっかけは「薬指の標本」がフランス映画になると聞いたこと。 自分にとって ...
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よしもとばなな「王国」
2005/2/14 小説レビュー
「王国1」「王国2」と続けて読んだ。 思想を語るように 最近のばななさんは、とぎすまされてきた感じ。 無駄なものをどんどんそぎ落として、本当に伝えたいことだけストレートに書いているなっていう感じが ...
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吉田修一「パレード」
吉田修一「パレード」を読んだ。 今まで、芥川賞を獲った「パーク・ライフ」しか読んだことがなかったので、これが二作目。 吉田修一にはまる 「パーク・ライフ」を読んだときは、「なんでこれが芥川賞なんだ ...
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片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」
ここまで話題になった本なら読んでおいても良いのではと思い、図書館で予約してみた。そして数ヶ月かけてようやく手元に届いた。 という経緯があるため、片山さんの作品では「空のレンズ」の方が先に順番が回っ ...
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乃南アサ「晩鐘」
「風紋」の続編。 「風紋」から7,8年経ち、登場人物も7歳年を取っている。多分、「風紋」を書いた時点では「晩鐘」を書く予定はなかったのだろうな。 私も「風紋」の感想で、読み終わったあとも登場人物のこと ...
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嶽本野ばら「ロリヰタ。」
2005/1/24 小説レビュー
「ロリヰタ。」読んじゃいました。野ばら小説、読破です。 リアルな感情 「ロリヰタ。」の感想は、一言でいうと、野ばらさんを抱きしめてあげたい!っていう感じ。断られそうだけれど(>_<) 女の子 ...
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嶽本野ばら「デウスの棄て児」
2005/1/19 小説レビュー
天草四郎をモデルとして書いた野ばらさん唯一の時代小説「デウスの棄て児」を読んだ。 去年の夏ぐらいから野ばらさんファンをしているけれど、あと「ロリヰタ。」を読んだら、野ばらさんの小説は全部制覇したこ ...
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夢と小説(小川洋子さんのインタビュー記事を読んで)
2005/1/10
数日前、朝日新聞の夕刊に珍しく小川洋子さんが登場していた。 しかもこの間日記でも紹介した江成常夫さんの「原色の夢」の中の写真が挿絵のようにされていたので、ますます嬉しかった(ただ別にそれはイメージ写真 ...
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江國香織「東京タワー」
2004/11/22 小説レビュー
恋って切ないなぁ。という気持ちでいっぱいになった。 恋は落ちるもの 「恋はすものじゃなく、おちるものだ。 透はそれを、詩史に教わった。いったんおちたが最後、浮上は困難だということも」 一文目は書け ...