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朝倉 祐弥「白の咆哮」
「すばる文学賞」受賞作。 書くのも読むのも根気がいるような作品 「白の咆哮」は半分SFのような話で、近未来日本の景気がどんどん悪くなった頃、日本中が土踊りというものに支配されていくというような話。 ...
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野ばらさんのサイン会
2004/10/24
「恋愛の国のアリス」というエッセイ本を出した記念のサイン会が渋谷のリブロで行われた。 驚くほど時間の掛かるサイン会 3日前に買ったのだけれど、整理番号はすでに141番。野ばらさんの人気はすごい。 ...
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「天国はまだ遠く」瀬尾まいこ
瀬尾さんの三作目。今のところ瀬尾さんの作品は全部読んでいる。 読みやすくて、分かりやすく爽やかでいい。 軽くさらりと読めて、最後はきちんと心を癒してくれる。 爽やかさと癒し感 深さはないのだけれど ...
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綿谷りさ「蹴りたい背中」
2004/10/14
ついに読みました。 上手く捉えている うーん、なんていうのだろう、一言でいうと「上手く捉えている」という感じがした。 思春期という時期、そこで感じた些細だけれど、自分にとってはとっても重要な思い。 ...
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嶽本野ばら「ミシン2 カサコ」
2004/10/14 小説レビュー
ほんと、野ばらづいております。 ということで、これは野ばらさんの新刊(といっても、三ヶ月ほど前に発売された)。デビュー作「ミシン」の続編。 正直、「ミシン」は苦手な作品だった。パンクなバンドの話で、「 ...
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横山秀夫「臨場」
横山さんは、新刊が出ると気になってしまう作家の一人。 5冊くらいは読んでいるのではないかな。 「人情派」で、すごい泣けるという訳ではないけれど、胸がちょっと熱くなる短編をたくさん書いている。 上手 ...
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奥田英朗「イン・ザ・プール」
この間「空中ブランコ」で直木賞を取った奥田さんの作品。 文学仲間が褒めていたので一度読んでみようと前から思っていたのだけれど、今回が奥田さん初体験。 私が普段読んでいるような小説とは違い、ものすごい書 ...
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よしもとばなな「子供ができました」
2004/10/6 小説以外
「すごいなぁ」と正直に思ったり、「なるほど、こういう人がああいう本を書くのか」と発見したり、たまには「こういう考え方をするなんて不快だ」と感じたり……いい意味で色々刺激を受けられた本だった。 どの ...
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よしもとばなな「High and Dry(はつ恋)」
2004/9/30 小説レビュー
つり広告で見て、おもしろそうなので、読んでみた。 ばななさんは最近、ちょっと宗教がかったというか、オカルトチックな方向に進んでいる気もするのだけれど、この作品では、それが自然な感じで消化されていて ...
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嶽本野ばら「カルプス・アルピス」
2004/9/27 小説レビュー
一ヶ月くらい野ばらさんの本を読んでいなかったので、なんだか「久しぶり」に読んだ気がした。 野ばらさんの本は、すっとしみてきて、読みやすく、本当に好きだ。 ただ今回はあとがきでも書いてあるけれど、設 ...