-
よしもとばなな「High and Dry(はつ恋)」
2004/9/30 小説レビュー
つり広告で見て、おもしろそうなので、読んでみた。 ばななさんは最近、ちょっと宗教がかったというか、オカルトチックな方向に進んでいる気もするのだけれど、この作品では、それが自然な感じで消化されていて ...
-
映画「珈琲時光」
2004/9/29 映画レビュー
中国人の監督・侯孝賢が、小津安二郎の「東京物語」を意識して作った作品で、主演は一青窈と浅野忠信。 日本の良さが描き出せている 以前好きだった劇作家の平田オリザさんも小津に影響を受けたと言っていたし ...
-
嶽本野ばら「カルプス・アルピス」
2004/9/27 小説レビュー
一ヶ月くらい野ばらさんの本を読んでいなかったので、なんだか「久しぶり」に読んだ気がした。 野ばらさんの本は、すっとしみてきて、読みやすく、本当に好きだ。 ただ今回はあとがきでも書いてあるけれど、設 ...
-
「蛇にピアス」金原ひとみ
去年の「すばる文学賞」、前回の芥川賞を獲った作品。 まぁ、今更説明するまでもないというくらい、話題になった本だけれど、ようやく読んでみる気になった。 読ませる力のある作品 芥川賞を獲ったときのイン ...
-
塩田千春「落ちる砂」
2004/9/21 美術などレビュー
初台のケンジタキギャラリーで開催されていた「塩田千春新作展」へ。 ぴあで紹介されていたから行ってみたのだけれど、入ったら暗い部屋にスクリーンがあって、5分くらいの長さの「パフォーマンス・ビデオ」がルー ...
-
北尾順三写真展「Land Scape」
2004/9/21 美術などレビュー
北アメリカ大陸にあるイエローストーン、グランドティトン、ザイオンなどの国立公園で撮ったモノクロ写真の展示。 壮大な風景を前にして泣ける感覚 この写真展に行く前にもう一つ写真展に行ったのだけれど、そ ...
-
映画「父と暮らせば」
2004/9/8 映画レビュー
井上ひさしの同名の小説を、黒木和雄監督が映画化したもの。主演は宮沢りえと原田芳雄。 原爆投下から3年後 原爆投下から三年経った広島を舞台に、生きのびた二十三歳の女性と、被爆し亡くなった父親の幽霊が ...
-
小林正人「星の絵の具」
茅場町から徒歩10分ほどにあるSHUGO ARTSというギャラリーで催されていた個展に行って来た(追記:現在は六本木に移転)。 以前から知っていたとかではなく、数年ぶりに買ってしまった「ぴあ」を眺めて ...
-
控えめな闇
2004/9/7
今日は六時ぐらいに家に帰ったのだけれど、電車から見た町の色がきれいだった。 夕焼けはもう終わり、でもまだ闇に包まれるわけでもない時間、空は深いけれど柔らかい青になる。 たくさん並ぶ一軒家がすべてその青 ...