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乃南アサ「晩鐘」
「風紋」の続編。 「風紋」から7,8年経ち、登場人物も7歳年を取っている。多分、「風紋」を書いた時点では「晩鐘」を書く予定はなかったのだろうな。 私も「風紋」の感想で、読み終わったあとも登場人物のこと ...
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嶽本野ばら「ロリヰタ。」
2005/1/24 小説レビュー
「ロリヰタ。」読んじゃいました。野ばら小説、読破です。 リアルな感情 「ロリヰタ。」の感想は、一言でいうと、野ばらさんを抱きしめてあげたい!っていう感じ。断られそうだけれど(>_<) 女の子 ...
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嶽本野ばら「デウスの棄て児」
2005/1/19 小説レビュー
天草四郎をモデルとして書いた野ばらさん唯一の時代小説「デウスの棄て児」を読んだ。 去年の夏ぐらいから野ばらさんファンをしているけれど、あと「ロリヰタ。」を読んだら、野ばらさんの小説は全部制覇したこ ...
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江國香織「東京タワー」
2004/11/22 小説レビュー
恋って切ないなぁ。という気持ちでいっぱいになった。 恋は落ちるもの 「恋はすものじゃなく、おちるものだ。 透はそれを、詩史に教わった。いったんおちたが最後、浮上は困難だということも」 一文目は書け ...
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朝倉 祐弥「白の咆哮」
「すばる文学賞」受賞作。 書くのも読むのも根気がいるような作品 「白の咆哮」は半分SFのような話で、近未来日本の景気がどんどん悪くなった頃、日本中が土踊りというものに支配されていくというような話。 ...
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「天国はまだ遠く」瀬尾まいこ
瀬尾さんの三作目。今のところ瀬尾さんの作品は全部読んでいる。 読みやすくて、分かりやすく爽やかでいい。 軽くさらりと読めて、最後はきちんと心を癒してくれる。 爽やかさと癒し感 深さはないのだけれど ...
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嶽本野ばら「ミシン2 カサコ」
2004/10/14 小説レビュー
ほんと、野ばらづいております。 ということで、これは野ばらさんの新刊(といっても、三ヶ月ほど前に発売された)。デビュー作「ミシン」の続編。 正直、「ミシン」は苦手な作品だった。パンクなバンドの話で、「 ...
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横山秀夫「臨場」
横山さんは、新刊が出ると気になってしまう作家の一人。 5冊くらいは読んでいるのではないかな。 「人情派」で、すごい泣けるという訳ではないけれど、胸がちょっと熱くなる短編をたくさん書いている。 上手 ...
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奥田英朗「イン・ザ・プール」
この間「空中ブランコ」で直木賞を取った奥田さんの作品。 文学仲間が褒めていたので一度読んでみようと前から思っていたのだけれど、今回が奥田さん初体験。 私が普段読んでいるような小説とは違い、ものすごい書 ...
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よしもとばなな「High and Dry(はつ恋)」
2004/9/30 小説レビュー
つり広告で見て、おもしろそうなので、読んでみた。 ばななさんは最近、ちょっと宗教がかったというか、オカルトチックな方向に進んでいる気もするのだけれど、この作品では、それが自然な感じで消化されていて ...