レビュー

遊部香が触れた 小説・映画・美術 についての感想。

芸術に関する考察

才能について

 芸術活動などしていると、「才能がある」とか「才能がない」とか、結構簡単に言う人に時々出会う。それは、「自分はダメだ」という言い訳としてだったり、逆に自分を奮い立たせるための手段だったり……。    でも、私は、一言でい […]

よしもとばなな

吉本ばなな「デッド・エンドの思い出」

 人の心の中には どれだけの宝物が 眠っているのだろうか-。  つらくて、切なくても、 時の流れの中で 生き生きと輝いてくる 一瞬を鮮やかに描いた 5つのラブストーリー。  外国を舞台にするようになってから、どうもばなな […]

乃南アサ

乃南アサ「風紋」

 10年ぐらい前に書かれた本のようだけれど、なんだかとても新しい感じがする。やはり乃南アサは偉大だ! 好きな作家は何人もいるが、文句なく「この人はうまい!」と思えるのは、乃南アサと宮本輝かな。  この作品は、もしかしたら […]

映画(あ行)

「おばあちゃんの家」

 韓国映画。    あぁー、いい映画を見たーと久しぶりに思った。    何が良かったって、口のきけないおばあちゃんだ。    初めて会い、託された超生意気なガキ(孫)になにをされても、まったく動じず、とにかく孫になにかし […]

美術

江成常夫写真展「原色の夢」

 最近また少し、写真熱が復活しつつある。昨日は久しぶりに一眼レフを持って出掛けた。コスモスを撮りに。ファインダー越しに光を感じるときはなんだか幸せ。普段は意識しないけれど、刻一刻角度を変える太陽の光には、刻一刻と変わる色 […]

映画(さ行)

北野武 「座頭市」

 水曜日のレディースデイで1000円で見てきたけれど、「これを1000円で見てしまっては悪いような気がする」と思えるほど、よく作りこまれた作品だった。    北野武という人は、すごく頭がいいから、こういう作品もひらめきで […]

芸術に関する考察

勝ちと負け

 類は友を呼ぶということなのか、演劇をやめてからも演劇をしている(していた)友人というのは増えつづけている。今日は、友達が先月までいた劇団の公演を、その友達と一緒に見てきた。    友達の劇団というのは、いわゆるお金にな […]

本多孝好

本多孝好「Fine Days」

 一年以上前、知り合いに本多孝好という名前を聞いた。「結構上手いよ。書いていく上で参考になる作品だと思う」というように紹介された気がする。それからなんとなく気になっていたものの、手に取る機会もなく、すっかり忘れていた頃、 […]

映画(さ行)

河瀬直美「沙羅双樹」

 一月ぐらい前に見た映画だけれど、来週ぐらいで公開が終わりだと新聞に出ていたので、その前にとりあえず書こうかと。    監督の河瀬直美さんは、『萌の朱雀』(1997)で、カンヌ映画祭新人賞(カメラドール)を史上最年少で受 […]

野中柊

野中柊「テレフォン・セラピー」

 最近一番良かった本は?と聞かれたら、この本を真っ先に挙げる。    小説は好きだけれど、エッセイはほとんど読まない私にしては珍しく手に取ったエッセイ集。柊さんの「草原の輝き」という小説は人に薦めるほど大好きなのだけれど […]