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嶽本野ばら「デウスの棄て児」
2005/1/19 小説レビュー
天草四郎をモデルとして書いた野ばらさん唯一の時代小説「デウスの棄て児」を読んだ。 去年の夏ぐらいから野ばらさんファンをしているけれど、あと「ロリヰタ。」を読んだら、野ばらさんの小説は全部制覇したこ ...
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映画「シモーヌ」
2005/1/11 映画レビュー
アンドリュー・ニコルというこの作品の監督は、「トゥルーマン・ショー」の脚本も書いている人らしい。なるほど、と思う。 今回は、映画監督が、理想の女優をコンピューターで作り上げ、それがまるで実在してい ...
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映画「ミシェル・ヴァイヨン」
2005/1/11 映画レビュー
決して私好みの作品ではないのだけれど、いやぁ、なんかおもしろかった。 あの手この手 2つのチームがル・マンで争っていて、敵側はどんな手を使ってもいいから相手を倒そう、としている。つまり「悪い奴」。 ...
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夢と小説(小川洋子さんのインタビュー記事を読んで)
2005/1/10
数日前、朝日新聞の夕刊に珍しく小川洋子さんが登場していた。 しかもこの間日記でも紹介した江成常夫さんの「原色の夢」の中の写真が挿絵のようにされていたので、ますます嬉しかった(ただ別にそれはイメージ写真 ...
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映画「ヴィタール」
2004/12/28 映画レビュー
塚本晋也監督の最新作を見てきました。 密度濃い作品 とても不思議な印象の映画で、ストーリーよりもイメージや映像優先という感じの作りでしたが、退屈することもなく、浸れました。 ベネチア国際映画祭で、 ...
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映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」
2004/12/9 映画レビュー
キューバの革命家、チェ・ゲバラの若き日の「旅」を描いた映画。本人が書いた同名の小説が原作になっている。 上映の始まる前からチェックしていた映画だったのだけれど、ようやく見に行かれた。 数週間前にも恵比 ...
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「幸福を感じる50の公式」
2004/11/26 小説以外
左のページに一つの「公式」とその説明、右のページにシンプルだけれどかわいい絵が載っている、絵本感覚でぱらぱらと見て楽しめる本だ。 書かれている内容も絵と同じように至ってシンプル。 「笑おう」「よく寝よ ...
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江國香織「東京タワー」
2004/11/22 小説レビュー
恋って切ないなぁ。という気持ちでいっぱいになった。 恋は落ちるもの 「恋はすものじゃなく、おちるものだ。 透はそれを、詩史に教わった。いったんおちたが最後、浮上は困難だということも」 一文目は書け ...
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岡田好永展-水鏡
2004/11/13 芸術などレビュー
六本木のストライプハウスギャラリーで行われていた個展。 彫刻関係の小説を書きたいと思い(また彫刻? とつっこみたくなってもつっこまないでね)、「ぴあ」で立体芸術を探し、気になった作家をWEBで調べ ...
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朝倉 祐弥「白の咆哮」
「すばる文学賞」受賞作。 書くのも読むのも根気がいるような作品 「白の咆哮」は半分SFのような話で、近未来日本の景気がどんどん悪くなった頃、日本中が土踊りというものに支配されていくというような話。 ...