-
窪美澄「水やりはいつも深夜だけど」
2020/1/20 小説レビュー
レビューにはまだ2作品しか載せていなかったようだけど、窪さんの本はかなり読んでいる。 ちょっと心が痛くなるのだけれど、最後には嘘くさくない救いもあって、そのバランスが、とても好み。 勝手な分類では ...
-
嶽本野ばら「ミシン」再読:自分の信じる世界を貫け
野ばらさんの作品、もうずっと読んでいなかった。今回サイトリニューアルをするにあたって、過去記事を読み返していて、「あぁそうだ、私は野ばらさんのファンだったんだ」と思い出した(おいおい)。 サイン会 ...
-
角田光代「坂の途中の家」
ドラマ化もされている作品。 あらすじ 簡単にまとめると、産まれて間もない子供を虐待して殺した罪に問われた女性の裁判員裁判の話。 その裁判の補充裁判員になった3歳の娘を持つ女性が、被告の女性と自分を重ね ...
-
平野啓一郎「マチネの終わりに」
映画化もされているけれど、私は本で読んでみた。 ジャンル分けをすれば「恋愛小説」 天才クラッシックギタリスト(男性)と国際ジャーナリスト(女性)。“様々なことを経験し、社会での地位も確立してきた40 ...
-
桜木紫乃『起終点駅』:「覚悟」があるものだけが、伝わる
最近、桜木紫乃さんの小説が好き。 世界観というか、小説のなかを流れる空気感が心地よい。
-
芥川賞・直木賞・本屋大賞の違い:純文学とエンターテイメント小説の違い
「芥川賞に投稿するの?」はおかしい……の理由 「文学賞に投稿している」と言うと、よく言われるのが、「え? 芥川賞とか?」という言葉。 小説を書いている側の人間は、この質問のおかしさにすぐ気づくだろうけ ...
-
宮下奈都「羊と鋼の森」:ピアノ調律師の仕事
遅ればせながら、「羊と鋼の森」を読みました。 話題になった本なので気になっていたのですが、2016年の本屋大賞受賞作だったのですね。 私は2017年本屋大賞受賞作の「蜜蜂と遠雷」から読んでしまいました ...
-
恩田陸『蜜蜂と遠雷』
今年の本屋大賞を受賞した恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を読んだ。 先に本屋大賞第2位(森絵都さんの『みかづき』)を読み、「これが2位なんて!(1位じゃないの?!)」と思ったのだけれど、『蜜蜂と遠雷』を読ん ...
-
森絵都「みかづき」
久しぶりに小説の感想をアップ。 森絵都さんの作品は以前から好きなのだけれど、この作品も衝撃的に良かった。 「登場人物が本当にいるよう」とか「生きて思考しているよう」なんて生易しいものではなくて、登場人 ...